鹿島田真希「ナンバーワン・コンストラクション」（『新潮』2006年1月号）

「白バラ四姉妹殺人事件」と「六〇〇〇度の愛」を掲載時に読んだ記憶があるけど、どちらも読みにくかったなぁという印象が強かった。その点でいえば、今回の「ナンバーワン・コンストラクション」は予期していた以上に読みやすく、書かれている内容もわかり…

2005-12-30

小林秀雄『人生について』

人生について (中公文庫)作者: 小林秀雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1978/06/10メディア: 文庫購入: 3人クリック: 30回この商品を含むブログ (9件) を見る年末に人生について思ったりするのも悪くはないかと思って、拾い読みしている。僕は、小…

2005-12-28

平野啓一郎『文明の憂鬱』

文明の憂鬱 (新潮文庫)作者: 平野啓一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/12/22メディア: 文庫購入: 6人クリック: 15回この商品を含むブログ (42件) を見る買いました。拾い読みしました。ちゃんと読めば平野啓一郎の考え方とかが見えてくるとは思う…

2005-12-27

Raul Midon『State of mind』

State of Mindアーティスト: Raul Midon出版社/メーカー: Manhattan Records発売日: 2005/05/23メディア: CD購入: 3人クリック: 9回この商品を含むブログ (49件) を見る買い逃していたＣＤをいろいろと漁るも、Raul MidonのＣＤしかみつからなかった。他に…

2005-12-25

ディケンズ『クリスマス・ブックス』

クリスマス・ブックス (ちくま文庫)作者: チャールズディケンズ,小池滋,松村昌家出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1991/12メディア: 文庫クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る訳は好みが分かれるか。いずれにしても、ベタですいません、という…

2005-12-21

大西巨人『神聖喜劇　第一巻』

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)作者: 大西巨人出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/07/01メディア: 文庫購入: 3人クリック: 245回この商品を含むブログ (85件) を見る電車の中で読む本にしているんですが、面白いです。そもそもこの本を知るに至った経…

2005-12-20

『文學界』2006年1月号

中村文則「世界の果て」、小川国夫「葦枯れて」、青来有一「蜜」の三つの小説を読んだ。それと評論とかを拾い読み。「世界の果て」はなんだか微妙な感じ。世界の果てという感じを受けることが残念ながら出来なかった。なんとなくいつも掲載されると読んで…

2005-12-12

羽生善治『決断力』

決断力 (角川oneテーマ21)作者: 羽生善治出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/07/08メディア: 新書購入: 44人クリック: 297回この商品を含むブログ (562件) を見る思っていたより面白かったし、思っていたよりつまらない。まぁ、ふつう。結局のところ…

2005-12-10

植田和男『ゼロ金利との闘い』

ゼロ金利との闘い―日銀の金融政策を総括する作者: 植田和男出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2005/12/01メディア: 単行本購入: 4人クリック: 83回この商品を含むブログ (24件) を見る一応、経済学部所属なんで読んでおいた。といっても、エントリー…

2005-12-09

星野智幸『最後の吐息』

最後の吐息 (河出文庫)作者: 星野智幸出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/11/01メディア: 文庫購入: 1人クリック: 13回この商品を含むブログ (33件) を見る「最後の吐息」と「紅茶時代」を収録。「最後の吐息」も「紅茶時代」も文章がごつごつし…

2005-12-07

ジェフリー・ムーア『キャズム』

キャズム作者: ジェフリー・ムーア,川又政治出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2002/01/23メディア: 単行本購入: 21人クリック: 373回この商品を含むブログ (182件) を見るいまさら、という感じもあるけど、とりあえず読んでみた。ハイテク業界におけるマー…

2005-12-05

メモ

ゼロ金利との闘い―日銀の金融政策を総括する作者: 植田和男出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2005/12/01メディア: 単行本購入: 4人クリック: 83回この商品を含むブログ (24件) を見る一応、経済学部の学生なんで、読んでおきますか。SIGHT別冊「日…

2005-12-04

PE'Z『千歳鳥』

千歳鳥~CHITOSEDORI~アーティスト: PE’Z,Ohyama “B.M.W” Wataru出版社/メーカー: ロードランナー・ジャパン発売日: 2005/11/16メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (64件) を見るすごく気分が高揚するし、「愛手」なんか感動的だし、やっぱりい…

2005-12-03

bonobos『Golden Days』

GOLDEN DAYSアーティスト: bonobos,蔡忠浩,佐々木康之出版社/メーカー: Dreamusic発売日: 2005/11/23メディア: CD クリック: 8回この商品を含むブログ (155件) を見る勢いそのままに、素晴らしい音楽を生み出しているなぁという印象を受けた。とにかく素晴…

2005-12-02

平野啓一郎「『金閣寺』論」（『群像』12月号）

平野啓一郎ということで、読んでみた。三島由紀夫は全集刊行といい、割腹自殺後35年といい、なんとなく盛り上がっているわけで、だけど、意外とちゃんとした作品論は出てこなかったなぁと思っていたんで、タイミングとしてもちょうど良かったかも。とはい…

2005-11-29

小野正嗣「ムク」（『新潮』12月号）

場所の記憶、歴史、個人の記憶といったことが重層的に描写される。文章が小野正嗣独特の表現方法なのでとっつきにくい部分もあるけれども、それでも面白いところがある。最後まで読むとなんかすっきりというか、ひとつの形としてまとまったという感じはある…

2005-11-29

岡田利規「三月の5日間」（『新潮』12月号）

思ったより面白かった。最初の部分、若者たちが酔っ払って大声を出しながら電車、駅、そして六本木からライブハウスへと向かう描写がよかった。ああこういう感じってあるよなぁと思った。映画館での描写がいまいちよく分からなかった。なぜライブハウスへ…

2005-11-28

小野正嗣『にぎやかな湾に背負われた船』

にぎやかな湾に背負われた船 (朝日文庫)作者: 小野正嗣出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2005/10/13メディア: 文庫クリック: 6回この商品を含むブログ (19件) を見る「にぎやかな湾に背負われた船」と「水に埋もれた墓」を収録。表題作は三島賞を受賞…

2005-11-27

玄侑宗久『御開帳綺譚』

御開帳綺譚 (文春文庫)作者: 玄侑宗久出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/11/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見る「御開帳綺譚」と「ピュア・スキャット」を収録。「御開帳綺譚」が面白かった。記憶のあいまいさ（不安定さ）、心の揺…

2005-11-19

Sexsmith&Kerr『Destination Unknown』

Destination Unknownアーティスト: Ron Sexsmith,Don Kerr出版社/メーカー: Thirty Tigers発売日: 2005/09/06メディア: CDこの商品を含むブログ (9件) を見るなんだかんだ言って、こういうフォークのような、カントリーのような良質なポップミュージックを…

2005-11-16

平野啓一郎「顔のない裸体たち」（『新潮』12月号）

数ヶ月前に発表されたようなどう反応していいのだか分からない類の短編ではなく、オーソドックスな中篇。内容は、ある事件についてのお話、と言っていいのだろうけど、語られているのはその事件そのものというよりもその事件へと至るまでの女と男について。…

2005-11-15

平野啓一郎『葬送』

葬送第一部（上） (新潮文庫)作者: 平野啓一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/07/28メディア: 文庫購入: 27人クリック: 128回この商品を含むブログ (50件) を見る葬送第一部（下） (新潮文庫)作者: 平野啓一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/…

2005-11-11

W・チャン・キム＋レネ・モボルニュ『ブルー・オーシャン戦略』

ブルー・オーシャン戦略競争のない世界を創造する (Harvard business school press)作者: W・チャン・キム,レネ・モボルニュ,有賀裕子出版社/メーカー: ランダムハウス講談社発売日: 2005/06/21メディア: 単行本購入: 21人クリック: 289回この商品を含むブ…