2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

景気判断

毎度毎度の表現。あれだね、地域格差云々も当たり前といえば当たり前。

パイオニア、減益

やっぱりどうしてもある程度技術が固まると価格競争。

渡辺一夫『狂気について』(ISBN:400331882X)

大江健三郎からのつながりで読んでみたら、すごかった。 「狂気について」、「文法学者も戦争を呪詛し得ることについて」、「人間が機械になることは避けられないものであろうか?」や「寛容は自らを守るために不寛容に対して不寛容になるべきか」の暴力に対…

佐藤友哉『クリスマス・テロル』

再読。自虐ネタをあえてやっている。読者が犯人です、って言っちゃってるし。作者がひょっこりと文中に出てきて不満を爆発させるのはどうかと思う。まぁ、ネタなのであえて言う必要もないのだろうけど。これを書いて、こうして本として残っちゃうと、これか…

佐藤友哉『水没ピアノ』

パラパラと見る。3つの物語が収束していくわけだけど、うまくまとめすぎたという感じがあるのかもなぁ。でも、まとまっているから良いとも言える。しかし、中村一義ネタばかりだ。いま思うと、浦賀和宏の影響が強いのかも。水没ピアノ 鏡創士がひきもどす犯…

佐藤友哉『エナメルを塗った魂の比重』

再読。文章は稚拙といえば稚拙だし、ミステリとしてみたらグダグダだろうし、サブカルの引用は逆だろうけどいただけないし、うーんどこを評価すれば良いんだろうか。カニバリズムのえげつない描写が良いのかもなぁ。それでも、読ませる力は持っているんだよ…

佐藤亜紀『天使』

頭の中を読むなどといった「感覚」をもつ人間、第一次世界大戦前の世界、歴史などといったことを総合させて淡々と書き上げちゃうのがスゴイ。読んでいて面白いし。

佐藤友哉『フリッカー式』

再読。再読してみると結構これもありきたりというか、前半から中盤にかけては読んでいるのがつらいかも。そこかしこにサブカルチャーへの言及があって反応しちゃうぐらいで。で、後半の謎解き(?)もある意味ふつうで、というかふつう過ぎて過剰な感じ。 結…

舞城王太郎『煙か土か食い物』

再読。舞城王太郎というとやはり文体ですかね。リズムかな。「チャッチャチャッチャ」とか「えっちらおっちら」とか。いずれにしても、読者に文章を読ませる力やドライブ感がある。本文にも言及されていた町田康に近い気がする。 まぁ、内容や小説の構造は実…

池澤夏樹『世界文学を読みほどく』

スタンダール『パルムの僧院』、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』、メルヴィル『白鯨』、ジョイス『ユリシーズ』、フォークナー『アブサロム、アブサロム!』、ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』などの世界文学を読みほどく。京大での講義をまと…

青来有一「釘」『文學界2月号』

鹿島田真希「六〇〇〇度の愛」で女が長崎へと旅立つ。青来有一「釘」もその長崎が舞台となっている。青来有一『聖水』も長崎が舞台だったような。 長崎といえば、やっぱり坂が多いことだよなぁ。もちろん原爆ってのもあるけど。聖水 (文春文庫)作者: 青来有…

鹿島田真希「六〇〇〇度の愛」『新潮二月号』

このひとの小説のなかにはどうもうまく入り込めない。ちゃんと読めた気がしない。

NHK番組改変問題について朝日新聞報道への疑問: 極東ブログ

どう収束するんだろうか。傍観。

玄侑宗久『中陰の花』

芥川賞作品で表題作の「中陰の花」と短編「朝顔の音」収録。 「中陰の花」は死や成仏などに関する小説。玄侑宗久はどうやらこの小説をある種の暴露だと思って書いているようなのだが、そんなに暴露しているか?確かに仏教の教えそのものからははずれたことを…

阪神大震災10年

島田荘司『異邦の騎士 改訂完全版』

なんとなく再読。石岡君の青春物語、そしてその裏での御手洗潔のやさしさがなんとも良い。チック・コリアが聴きたくなるなぁ。

舞城王太郎『みんな元気。』

単純に読んでいて面白い。読んでいてそんなに疲れない。こんなことも本読みにとっては大事。 『みんな元気。』に含まれる小説群のうち、「スクールアタック・シンドローム」が個人的にお気に入り。小説のテーマは単純だけど、なんか良い。 批評的、分析的な…