読書

M&Aとガバナンス―企業価値最大化のベスト・プラクティス (MBAコーポレート・ファイナンス)

M&Aとガバナンス―企業価値最大化のベスト・プラクティス (MBAコーポレート・ファイナンス)

ずーっと前に買っておいた本。
あまり期待せずに読み始めたが、意外とよかった。
M&Aについてコンパクトにまとまっているし、ガバナンスの観点は意外に重要だなとも感じられた。
最後の対談部分は、佐山氏がまだファンド時代のころのようで、それが貴重な感じではあるけど、それなりに面白い。
DDとかや戦略性とかは当然の前提としてあって、それをどのような手続きをとって行い、アカウンタビリティを充足していくか。その際の取締役会の重要性。M&Aの後のことも結局はその手続きに含まれていくということなのだろう。それらをすべて包含した、good dealというのはたとえばどういうものなんだろうか。実例があるとありがたい。

実際のところ、取締役会における社外取締役は、完全に独立した存在としてあるかというと疑わしい。取締役の人的関係がかならずあるような気がする。意識して社外独立取締役を選任しなければならない。そういう意識をもってない取締役会に対してどう対応していくかが難しいところか。