2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ファウストvol.4

読了。 文芸合宿は企画として面白かったけど、ライブ競闘小説は物足りない内容だった。短時間でそれも短編をきちんと書くのは難しいんだろうなぁ。ライブリレー小説はそれぞれの特徴が出ていて面白かったかな。 ミステリーのフロントラインでは舞城王太郎「…

新潮12月号

平野啓一郎「『フェカンにて』」を読んだ。面白かった。 主人公の大野が構想中の『フェカンにて』という小説の取材をかねた小旅行をするといった内容だろうか。車窓から見える風景を見ながらも、『フェカンにて』と自らの記憶とを重ねつつ、「死」を考察した…

ファウストvol.4

読み中。

『聖なるものと』湯浅博雄

バタイユ、ブランショ、デリダといった人たちの書物をきちんと読んでいれば、この本に述べられている内容はほとんどが既知なんだろうと思う。けれども、それら原書や類書を読んだことのない私には刺激的で面白い内容だった。とくに最後の章、文学の経験につ…

『回転木馬のデッド・ヒート』村上春樹

新装版で出てて買ったんだけど、旧版が家にあった…。でも、読んでみたらほとんど内容を覚えてなかったので良かった。 人生のようなものを回転木馬とたとえるのはどうなのだろうか。確かに最近の作家にも、なにか目に見えないものによって操られているかのよ…