小林秀雄『Xへの手紙・私小説論』

Xへの手紙・私小説論 (新潮文庫)

Xへの手紙・私小説論 (新潮文庫)

 パラパラと目を通す。
 初期の創作はつらい。
 「Xへの手紙」、「様々な意匠」、「私小説論」、「新人Xへ」、「現代作家と文体」のあたりは興味深かった。それと「マキアヴェリについて」、「匹夫不可奪志」、「中庸」などもよかった。
 内容についてあれこれ書く力量がないんで書かない。
 小林秀雄の作品をちょこちょこ読み始めて思うのは文芸評論家という感じではないなぁということ。評論家というのとも違うし。思想家というのがしっくりくるのかなぁ。まぁ、何でもいいけど、人間を観る視線がすごいな、と。そして、その視線を文章として作る力。