大竹文雄『経済学的思考のセンス』
経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)
- 作者: 大竹文雄
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 新書
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トピックのなかには肥満だとか結婚だとかといった身近な例を使っているんでとっつきやすい感じはあるんだけど、文章が硬いというか学者の文章という感じになってしまっている。まぁ、中公新書だとこういうのが多いんだけど。
導入における、小学生への返答の流れの感じで、もっと平易に経済学的思考のあり方を提示することも可能だったんじゃないだろうかと思った。なので、インセンティブについてや因果関係のロジック部分についての経済学の考え方を提示する目的としては他の類書に劣っている気がするんだけれども、大竹文雄が研究している「格差」についての分析とか(ほとんどどのトピックもある意味格差をテーマにしているんだけどね)は読む価値がある。