橋本治『乱世を生きる』

 『わからないという方法』、『上司は思いつきでものを言う』につづく作品だそうです。なんだかんだ言いながら、僕はこの3作品を読んでしまった。
 別に何か新たなものを得られるというわけでもないし、橋本治がすらすらと書いてしまうようなそんな内容だし、それこそ「市場原理」を副題におきながらも結局は新たな経済思想もないし、本当ないない尽くしの企画モノ。
 結局、この3部作は、橋本治的なロジックによる考え方を提示しているだけなんだろうと。で、橋本治が言う「勝ち組」の話とか「資本主義」の話とかもひとつの考え方であり、「答え」ではないということ。ずーっと橋本治が評論系の作品で書いていること、いまは「答え」のない時代であるということなんだろうと。
 なので、僕も小さな脳をフル回転してあれこれ考えていこうと。