北村薫『朝霧』

朝霧 (創元推理文庫)

朝霧 (創元推理文庫)

 「私」は女子大生から社会人へ。けれども、社会人になっても周りには謎がある。ミステリーも面白いけど、「私」のほのかな恋心がすごく淡く淡く、読んでるこちらが気恥ずかしくさえなる。だけど、作品全体がすごくいい雰囲気を醸し出していて、読んでいて清清しい。