中村文則「ロングインタビュー・小説家としての決意」(『文學界』9月号)

 芥川賞受賞ということでインタビュー。受賞作「土の中の子供」を読んだことはないんですが、「悪意の手記」は確か読んだことがあります。そのときの印象は、書きたいことがうまくストーリーとなじんでいないなぁと。ゴツゴツした感じがありました。受賞作はどうなのかはわかりませんが、そういう印象だったのと明らかにドストエフスキーを意識しているということで、そんならドストエフスキーを読んだほうがいいやって感じで、彼の作品を追ってはいませんでした。
 このインタビューでもまじめな感じがあって、それは書いている小説と似ているなぁと。これからもまじめに書いていくんでしょうけど、書きたいことを本当に消化して小説を書けるようになったら、傑作を書くだろうなぁとは思いました。