岡田晴恵『感染症は世界史を動かす』

感染症は世界史を動かす (ちくま新書)

感染症は世界史を動かす (ちくま新書)

 感染症(ペスト、結核ハンセン病など)がその当時のひとびとへ与えた影響を、文学などの文献から拾い、感染症の影響というものを浮かび上がらせようとしている。
 後半部では新型インフルエンザについて言及されている。けど、少し物足りない。この部分は基本的にテレビでも放送されるような内容ぐらいでしかなかった。まぁ、メインは感染症と社会の対峙みたいなもんだから仕方ないのかもしれないけど。
 面白かったといえば面白かったし。もっと科学的な分析を読みたかった気もするし。