丸谷才一『闊歩する漱石』

闊歩する漱石 (講談社文庫)

闊歩する漱石 (講談社文庫)

 闊歩する漱石、そして闊歩する丸谷才一ってところ。
 漱石モダニズム作家と位置づけて、世界文学の中に『坊っちゃん』、『吾輩は猫である』、『三四郎』を置いてみるとって感じのお話。
 丸谷才一の筆によりすいすいと読めるのもいい。漱石だけではなくて、日本の古典の世界に、19世紀末のイギリスの世界に誘われる。丸谷才一は相変わらず凄いなぁと。