北村薫『秋の花』+『六の宮の姫君』

秋の花 (創元推理文庫)

秋の花 (創元推理文庫)

六の宮の姫君 (創元推理文庫)

六の宮の姫君 (創元推理文庫)

 「円紫師匠と私」シリーズ。『秋の花』は結構シリアス。だけど、そのストーリーを読み終えたときの感覚というのはなんともいえない。爽快感というより、単純に心を揺さぶられた。秋海棠の写真が付されていて、その花がストーリー上で活きたときは、北村先生、スゴイって思った。
 『六の宮の姫君』は芥川龍之介の短編をめぐるお話。芥川龍之介だけでなく、菊池寛への思い入れもすごい。