2004-12-19から1日間の記事一覧

群像1月号

大江健三郎「むしろ老人の愚行が聞きたい」 『さようなら、私の本よ!』第一部。『取り替え子』、『憂い顔の童子』の続編といった感じか。大江健三郎の小説の要素が散りばめられている。だけど、まだ全容が見えないのでなんとも言えない。

『極西文学論 Westway to the World』仲俣暁生

面白かった。文芸雑誌『群像』で連載されていた際にも読んでいたので再読に近い。 保坂和志、阿部和重、吉田修一、星野智幸、舞城王太郎を繋ぐひとつの試みとして読めた。同時代の小説家たちが何を書き、そこに通底するものは何かを、外堀を埋めるように述べ…