年金改革

メモ
世界経済の潮流 2002年秋

 一元化することですべての問題がクリアになるとかいう風に感じられるけど、実は違うんじゃないか。完璧な制度なんてあるわけがない。実際、スウェーデン方式にだって問題はあって、自動財政均衡方式は給付額を自動的に減らすというだけにしか過ぎないし、本当にそうなったときに機能するかも問題だろう。現実問題、日本は一時期給付額を据え置きして、デフレ環境で実質プラスになったときがあったと思うし。
 それ以上に移行の問題として、団塊の世代の給付についてどうするのか、あるいは現行の制度で給付を受けているひとたちはどうなるのか。この問題によってはさらに国債が発行されるわけだし。
 マクロ環境が良くなって運用利回りが高くなればいいのかもしれないけど。