松本清張「西郷札」+梅崎春生「赤い駱駝」+立原正秋「手」+小泉八雲「耳なし芳一のはなし」(浅田次郎編『見上げれば 星は天に満ちて』文春文庫ISBN:4167646056)

 松本清張西郷札」。清張の初期の作品ではあるけど、この時点ですでに清張だなぁ。人間を描いてる。
 梅崎春生「赤い駱駝」。面白かった。冒頭の潜水艦の話が最後に生きるとき、すーっと小説全体が落ち着く。すごいなぁ。
 立原正秋「手」。奇妙な話。ちょっと違うけど、宮本輝編のほうで取り上げられた川端康成「片腕」を思い出した。
 小泉八雲耳なし芳一のはなし」。何度読んでも面白い。