日本文学盛衰史高橋源一郎
風の歌を聴け村上春樹

日本文学盛衰史』は面白いし、勉強になるし、考えさせられるし、とにかく読了前と読了後で自分の中で何かが変わっているという印象を持つという点で、素晴らしい作品だ。前半はふつうに小説を書いちゃっているけど、自らの大患以後の展開は壊れてきていて小説になってないところが「小説」になっている。日本文壇史を小説にする、現在と過去が入り交じるといったこと以上に「日本語」ってものに焦点が当てられていて、高橋源一郎らしい。最後の最後のシーンはなんとなく泣けてくる。
風の歌を聴け』はなんとなくカバーが変わったというので買ってしまい、なんとなくぱらぱらと読んでしまった。