2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

樋口直哉「さよなら アメリカ」(『群像』6月号)

松浦寿輝先生、すいません。「安部の代表作など当然誰でも読んでいる読者共同体」に属してませんでした。安部公房の代表作というか、安部公房の作品を読んだことがありません。勉強不足でした。 選考委員が指摘するようにどうやら安部公房『箱男』の影響があ…

島田雅彦『彗星の住人』(新潮社ISBN:4106006677)

なんとなく無限カノン3部作を読もうと思い立つ。予想していたよりふつうの話だなぁと思いながら読んだ。蝶々夫人に繋がったり松原妙子やO先生に繋がったりしながら、恋と歴史が紡がれる。島田雅彦の初期のようなモノを求めちゃいけないんだろうけど。まぁ…

大江健三郎「死んだ人たちの伝達は火をもって」(『群像』6月号)

『さようなら、私の本よ!』第二部。私は大江ファンなので単純に大江健三郎の新作を読めるのがうれしい。第三部に期待。

ファン心理

竹内結子と中村獅童が結婚ですか。竹内結子ファンとしては残念なような、おめでとうというような微妙な感じ。妊娠3ヶ月だそうで。

小谷野敦「年譜の楽しみ」(『文学界』6月号)

確かに年譜って見てるだけで楽しい。私は年譜を自ら作ろうとは思わなかったけど。あの年にこの作品を書いたんだとか、歴史と作品を比べることができたりとか面白い。

「北野武インタビュー−時代劇では、恥ずかしくなく遊べる」(『文学界』6月号)

聞き手は蓮実重彦(←漢字が正確じゃなくてすんません。)。 へんな話、『カイエ・デュ・シネマ』に掲載されていたとはいえ、何も目新しいことは語っていない。今までの北野武の言葉と同じ。まぁ、そりゃ、そうなんだけど。ああ、でも、北野武が『カイエ・デ…

佐藤亜紀「デーブリーンをよろしく」(『文学界』6月号)

「ギャルゲーしてもいいから、デーブリーンをよろしく。」だそうです。

GW明け

GW明けは身体が重い。早く日常になじみたい。 id:samsa01さんがhttp://d.hatena.ne.jp/samsa01/20050509#p2で書いているように、『文学界』6月号には読まなくちゃっていう小説がない。連載を丹念に追っていくのが苦手な私としては少し残念。

大きな母

曇り空。母の日。母に感謝。 ドラマ「あいくるしい」もなんともいえない母の大きさというのを感じさせてくれる。母はやっぱりすごいなぁと。 Cannonball Adderley『Somethin'Else』asin:B00000I41J。Jazz初心者の私にもこのCDはすごいなぁと感じさせてくれ…

京極夏彦『鉄鼠の檻』(講談社文庫ISBN:4062732475)

パラパラと再読。最後の最後に京極堂が物語を終わらすというのは毎度のことだし、ミステリっていうほどミステリじゃないし、結局「禅」についてのあれこれを読んでいるようなもんか。まぁ、榎木津や関口や鳥口などのキャラクターを楽しむというのもあるけど。

大江健三郎「さようなら、私の本よ!第二部」(『群像6月号』)を目的に『群像』を買いに走る。

松本清張「天理研究会事件」(『昭和史発掘2』文春文庫ISBN:4167697017)

宗教関連っていうのはこんなもんなんだろうな。あとは国のあり方によって翻弄されるのみ。 たしか舞城王太郎『阿修羅ガール』(新潮文庫ISBN:4101186316)の中に宗教はどれもパクリだとかいうようなことが書いてあったけど、肯ける部分があるなぁと。 しっか…

交流戦開始

雨。セ・パ交流戦が始まる。でも、野球は野球。基本はなんにも変わらない。

子供の日。でも、何にもない。 菖蒲湯につかる。

松本清張「潤一郎と春夫」(『昭和史発掘2』文春文庫ISBN:4167697017)

いわゆるゴシップネタ。だけど、松本清張による谷崎潤一郎・佐藤春夫論になっているのが良い。作家のゴシップを知った上で作品を読むべきか作家と作品を切り離して読むべきかの議論はあるんだろうけど、どうして作品は作家を取り巻く環境の影響を少なからず…

松本清張「佐分利公使の怪死」(『昭和史発掘2』文春文庫ISBN:4167697017)

松本清張の推理が際立つ。基本的には社会背景というのを知ることに価値がある章だけど、ミステリで面白い。

京極夏彦『姑獲鳥の夏』

なんとなく再読。結局、京極堂シリーズはこの作品にほとんど集約されている。それに他の作品は長いけど、この第一作はなんとか耐えられる長さだし、印象も強いんで、おすすめなんだろうね。

松本清張「満州某重大事件」(『昭和史発掘2』文春文庫ISBN:4167697017)

張作霖爆殺事件とその周辺の状況について。関東軍側の論理、日本政府の論理、張作霖の動き、蒋介石率いる国民党軍の動きなど。たぶん日本史の教科書にも載っていたというおぼろげな記憶はあるけど、読んで再認識。ここら辺以降のの関東軍の話はいろいろと書…

初夏

春らしい(?)、初夏らしいお天気。GW、でも外出はしない。むしろ積極的に家にいることを選択。

松本清張「三・一五共産党検挙」(『昭和史発掘2』文春文庫ISBN:4167697017)

昭和史発掘と言われても、その昭和史が頭に入ってないっちゅうの。と、開き直ってもいられないので、『昭和史発掘』を読みつつ頭の空白を埋めよう。ま、いまのところ、頭の中には教科書的な歴史しか入ってないわけで。とくに共産党関連のこんな問題について…

昭和史学習

今日は暑いなぁ。

ぼーっとしつつ、古処誠二著『フラグメント』(新潮文庫ISBN:4101182310)を読む。予想していた以上にふつうのミステリ仕立てで、ざーっと読んでしまう。地震の描写がリアリティないし、最初の日付入りの部分も狙いが分かり過ぎちゃうし、密室になったところ…